先輩のミスを指摘するとき「資料の方向性がズレていますよ」はNG。「あなたの感想」のほうがいいことも…ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
プレゼン資料の方向性だったら…
仕事も同じで、例えば「プレゼン資料の方向性が微妙にズレている」と感じることがあった場合、それを客観的に証明することは難しかったりすることが多いです。しかも、プレゼンの内容次第ではあえて方向性をズラしたほうがうまくいくこともある。 つまり、「ズレている」と感じる自分の感覚のほうが間違っている場合もあるわけです。 そして、そういった客観的証明が難しいことに指摘を入れることを攻撃とみなす人は存在しているわけです。
何も言わないほうがいい?
では、何も言わないほうがいいのかというと、それも違います。指摘ではなく「こう思う」という“感想”を伝えればいいのです。そのほうが攻撃だと思われず「これも一つの意見か」と、受け入れてもらえる可能性が高いからです。 このケースも、正確に言えば「プレゼン資料の方向性が実際にズレているかは判断が難しいけれど、私の感想としては微妙にズレていると思う」というものになります。ときには正しい指摘よりも、あくまで個人の感想として意見を伝えたほうが、すんなり物事が進むこともあると思いますよ。
先輩のミスを指摘するときは…
× 資料の方向性がズレていますよ ◎ あくまで私の感想ですが、方向性がズレている気がします 構成/杉原光徳(ミドルマン) ―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]― 【ひろゆき】 西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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