トランプ・メディア株が急落、トランプ氏ら保有株前倒し売却へ手続き
(ブルームバーグ): 15日の米株式市場で、トランプ前米大統領が立ち上げたソーシャルメディアの運営企業トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの株価が急落。トランプ氏ら内部関係者の持ち株売却を可能にするための最初の手続きをとったことが嫌気された。同社株はここ2週間、下げ基調が続いている。
ソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルを運営する同社は、ワラント(新株引受権)に関連するものも含む株式の登録を届け出た。現時点では9月まで許されていない内部関係者の保有株売却について、最終的に前倒しを可能にするかもしれない手続きだ。
ニューヨーク時間15日午前の取引で、トランプ・メディア株は一時18%近く下落し、今年1月以来の安値を付けた。株式に連動し、現金と株式の交換が可能なワラントの価格は6.9%安の12.75ドルに沈んだ。同社の時価総額は3月の上場後に記録したピークから、50億ドル(約7700億円)余り減少した。
この株価下落で、50億ドルを超えていたトランプ氏の含み益はほんの数週間に23億ドルまで縮小したことになる。それでも、株価が17.50ドル以上に踏みとどまれれば、トランプ氏と数人の内部関係者は合計でさらに4000万株を手にすることができる。株価が最近下落を続けているとは言え、この追加取得分の現時点の価値は12億ドルに上る。
原題:Trump Media Sinks 15% After Registering Shares, Warrants (1)(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bailey Lipschultz