最近、変動金利で「5000万円」の住宅ローンを借りましたが、「マイナス金利解除」が近いと聞きました。変動金利が上がってしまった場合、どうすれば良いでしょうか…?
返済額が上がったら家計が破綻する! どうすればいい?
このように金利の上昇は、ダイレクトにローン返済額の上昇につながります。前記の例の場合、毎月家計に5~6万円程度の余裕がある状況であればまだよいのですが、もし住宅資金の借入時に極めて余裕のない返済プランにしてしまっていた場合、家計が破綻しかねないことになります。 このような事態が起きてしまった場合に事後的に対策できることは限られますが、中でも次のような行動は基本です。 ・資金を借り入れた銀行側に事情を話し、借入期間の延長などを交渉する ・家計を見直し、余裕資金をねん出する ・副業の開始、転職などによって収入を増加させる 救いは「変動金利」とはいえ、金利が上昇してもすぐに返済額が上昇はしないということです。これは、仮に返済額の増加で家計が破綻するという危機的な状態に陥ったとしても「どのように対策をすれば良いかを考え、行動する余裕がある」ということです。
まとめ
ここまで説明してきたように、変動金利が上昇した場合、住宅ローンを多く借りている家庭には大きな影響が出ることが予想されます。 しかし、金利上昇が起きたとしても、すぐに月々の返済金額が上昇するわけではありません。落ち着いて現在の家計状況を確認し、対策を立てましょう。将来の家計に心配がある場合は、ファイナンシャルプランナーなどに変動金利が上昇した場合の詳細なシミュレーションをしてもらうなど、事前にリスク状況を把握しておくことをお勧めします。 出典 住宅金融支援機構 フラット35 金利情報 執筆者:山田圭佑 FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部