パリ五輪の出場権を獲得したU-23日本代表。主将の藤田譲瑠チマはチームの一体感を強調「本当にいいチームになった」|AFC U23アジアカップ
【サッカーU-23日本代表・ニュース】パリ五輪の予選を兼ねたAFC U-23アジアカップに臨んでいるU23日本代表は、準決勝でイラクを破り決勝進出とともに8大会連続の五輪出場を決めた。試合後、藤田譲瑠チマが勝利の喜びを語った。
パリ五輪の出場権をかけた準決勝のイラク戦。日本は拮抗した展開の中で、28分に藤田のパスから細谷真大が決めて先制点を奪うと、42分にも藤田のパスから今度は荒木遼太郎が沈めてリードを2点に広げた。後半はお互いに攻め合う中でゴールは生まれず。そのまま試合は終了し、2-0で日本が決勝進出を決め、同時にパリ五輪への出場が決まった。 この日、2つのアシストを記録して勝利に大きく貢献した藤田は、「自分たちの最低目標ではあった。まずは達成できてよかった」とパリ五輪出場決定を喜ぶとともに、「試合に出ている選手もそうですし、試合に出られなかった選手もベンチから大きい声を出してくれていました。ロッカールームでもいろいろな声が飛び交っていたので、本当にいいチームになったなと思います」とチーム一丸で勝てたことを明かした。 試合としては「イラクの寄せ方的に真ん中が空くようなフォーメーションだった」ということもあり、90分間を通して藤田が自由にプレーする時間が長かった。その影響もあり「寄せてこない割にラインが高い」と理解していた藤田は、「(細谷)真大がその動き出しをずっと狙ってくれていたのでうまく出せた」と1点目のゴールをアシスト。2点目についても、「大畑がうまく粘ってくれて、大きいスペースが真ん中にできたのが見えた。自分もうまく走り出せたと思いますし、そのあと荒木もうまく反応してくれたのでよかった」とアシスト場面を振り返った。 パリ五輪出場が決まった今、次に大事になるのがアジア制覇となる。「まだもう一つあるので、もう一回引き締めて、チームとして優勝を持ち帰れたらいいなと思います」。キャプテンとしてチームを支える藤田は、アジア王者となりカップを掲げることができるだろうか。