ユーリ阿久井政悟が「圧倒したい」と桑原拓を返り討ち宣言 「自分は大舞台に向いている」
プロボクシングのWBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(28)=倉敷守安=が18日、東京・新宿区の帝拳ジムで、同級3位の桑原拓(29)=大橋=の挑戦を受ける初防衛戦(5月6日、東京ドーム)に向けて練習を公開。「圧倒したい」と2021年7月に日本同級タイトルマッチで10回TKO勝ちした桑原を返り討ちにすることを誓った。 シャドーボクシングとミット打ちとサンドバッグ打ちを各2ラウンド披露したユーリ阿久井は、大橋ジムの大橋秀行会長(59)ら桑原陣営の3人が視察する中、楽しそうにそれなりにしっかりとした練習を見せた。「視察されるのは初めて。面白かった。何を見ているのかな。今さら何も変わらないし」と余裕たっぷりだった。 4月1日から約1カ月間の予定で、帝拳ジムでの長期出稽古を実施中。IBF、WBO世界ライトフライ級11位の高見亨介(22)、WBC、WBO世界同級1位の岩田翔吉(28)、WBC世界スーパーフライ級39位の梶颯(26)=すべて帝拳=と、前半の2週間で週5度のスパーリングをこなし、後半の2週間は週3度のスパーリングを行う予定だ。 これまでは東京・後楽園ホールなど収容人数約1000人規模の会場で試合をしてきたが、初めて挑んだ1月の世界戦(アルテム・ダラキアンに3-0の大差判定勝ち)は収容人数約8000人のエディオンアリーナ大阪第1競技場で闘った。「初めて大きい会場でやったけど、すごく楽しかった。自分は大舞台に向いていると思った」と、約4万人収容予定の東京ドーム開催を歓迎した。2016年に妻の夢さんがファンだという人気グループのSUPER EIGHT(当時関ジャニ∞)のコンサートで1度だけ東京ドームに入ったことがあり、「アリーナ席でした。野球選手ってここでホームランを打つんだなと感動した」と印象を語った。 「負けられない。技術面の勝負でどっちがペースを取るか。自分の力を100%出すことに集中したい。圧倒したいっていうのが一番ある。相手がいることだけど、そこをどうコントロールするか」 岡山県のジム所属で初の世界王者は「とりあえず目の前の試合に勝たないと。その先は強くなることしか考えていない」。幼い娘2人の父親でもあるユーリ阿久井は家族の存在を最大のモチベーションにして、大舞台で躍動する。