日本ハム・新庄監督が進退に初言及 CSで「完全燃焼したら」退任、「やり返したろと思ったら」続投
日本ハム・新庄剛志監督（52）は8日、レギュラーシーズン全日程を終え、自身の去就に言及した。2年連続最下位から就任3年目の今季は75勝60敗8分け、リーグ2位でクライマックスシリーズ（CS）に進出。球団ではその手腕を高く評価して来季の続投を要請する方針を固めている中、指揮官は「今後の戦い方次第」としつつ、今季限りで退任する可能性を否定しなかった。 【写真】「普段はしないですけど…」ファッショナブルなサングラスを身に付けプレーする日本ハム・万波 チームの大躍進とともに注目を集める去就問題に、新庄監督が自身の言葉で語った。 「それは今後の戦い方次第。完全燃焼したら、もう責任を果たしましたってなるかもしれないし、（悔しくて）くぅーってなって、やり返したろと思ったら、（来年も）またあるし…。それはもう、戦い方次第ですね」 12日開幕の3位ロッテとのCSファーストステージから始まるポストシーズンの勝ち上がりを含め、これまで築き上げてきたチームの〝完成度〟も見極めつつ、自身の進退を判断することを明かし、「（選手に）完全燃焼をさせたら、もう一気に消えてしまうってところはありますね」とも続けた。 指揮官は就任3年目の今季に、チームを過去2年連続最下位から2位に導き、CS出場権を獲得。本拠地・エスコンフィールド北海道の観客動員数は207万5734人に達し、7年ぶりに主催試合で〝大台〟を突破した。球団では新庄監督の育成手腕、選手起用を含めた采配、集客力を高く評価し、来季の続投を要請する方針を固め、事実上、本人からの〝返答待ち〟の状況となっている。 仮に新庄監督が退任を決断した場合、後任として過去2年はゼネラルマネジャー（GM）として、今季からは2軍監督として〝新庄野球〟を支えてきた稲葉篤紀氏（52）の内部昇格が最有力視される。 ファンからも続投を熱望する声が上がる中、新庄監督は「いや、そこはファンじゃないんですよね。そこは、もう僕の人生なんで。僕の好きにやらせてもらいます」。自分の人生の舵は自分で切るとの強いポリシーをのぞかせた。 監督就任時から「全てがうまくいったとしても最長で4年」と言い続けてきた中、8年ぶりの日本一を目指すチームの戦いと新庄監督の進退は、同時ドキュメントで進行していく。（東山貴実）
