DeNA度会、勝負決める満塁弾 8番〝降格〟で自分らしさ発揮
DeNA7-2巨人(26日) DeNAの勝利を決定づけたのはルーキーの一振りだった。八回に3-2と逆転した後の2死満塁で、度会が右翼席へ突き刺さる鮮やかな満塁弾。苦手としてきた左投手である高梨からアーチを描き、「めちゃくちゃうれしかった。球界を代表する左キラーの投手から打てたのは財産になる」と笑った。 【別カット】八回、満塁本塁打を放つ度会 もがいていた。試合前まで14打席快音がなく、開幕から守ってきた1番の座を外れた。8番に入ったこの日は「本来の自分らしさが出せた」と巧みなバットコントロールがさえ、二回の左前打、五回の右前打を含め3安打4打点。「苦しんでいたので、気分的に違うところで」と打順変更に踏み切った三浦監督の起用に応えた。 開幕カードこそ2試合連続本塁打と結果を出したが、1番起用が続く中で「難しく考えすぎていた」と振り返る。明るい性格で誰からも愛される21歳。戸柱や京田ら、グラウンド内外でかけられた温かい助言が力になった。「本当に幸せ。最高のチームで野球がやれる以上は、死に物狂いで頑張るしかない」。お立ち台で大声援に迎えられ、目には光るものがあった。(川峯千尋)