劇団アンパサンドの新作公演は『歩かなくても棒に当たる』 松尾スズキ、山内ケンジの推薦コメントが到着
2024年8月7日(水) から11日(日・祝) に東京・新宿シアタートップスで上演される劇団アンパサンドの新作公演のタイトルが『歩かなくても棒に当たる』に決定。併せて公演詳細が発表された。 劇団アンパサンド『歩かなくても棒に当たる』出演者&作・演出の安藤奎 劇団アンパサンドは、本作の作・演出を務める安藤奎が2016年に立ち上げた劇団。2023年三鷹市芸術文化センターで上演した『地上の骨』が総動員数約1,100名、満員御礼で話題となり、第68回岸田國士戯曲賞最終候補に選出された。また主宰の安藤は、コント演出や執筆活動など演劇外での活動でも注目を集めている。 出演者には、今回劇団アンパサンド公演に初出演となる川上友里、これまでのアンパサンド作品で安藤の作る特異な喜劇の世界をともに立ち上げてきた永井若葉、安藤輪子、西出結に加え、新たな出演者として2024年3月の安藤作・演出の南海キャンディーズLIVE内舞台『人吸い』での怪演も話題となった鄭亜美が名を連ねた。 さらに、大人計画の松尾スズキ、城山羊の会の山内ケンジから推薦コメントが到着した。 ■松尾スズキ(大人計画)コメント アンパサンドがいい。と、知人が言うので、三鷹の駅からけっこう歩いて小さな劇場に観に行った。 しょうもない。しょうもないことをとにかく真剣にやっておる。それがおもしろいと思った。 そしてしつこい。しょうもないことを真剣にしつこくやる。 これを下手な役者がやったら大変なことになるのだが、アンパサンドのドラマツルギー?を、会得した上手な俳優がやるので、どんどんそのしつこさがほしくなる。 そのうちこの芝居に出ている俳優が、うらやましくなった。 自分には、このしつこさの世界に身を投げ出す体力が、もう、まるでないからだ。 そういう意味では、アンパサンドは、わたしにとってある種の青春なのかもしれない。 その日のうちに宮藤に連絡した。 宮藤もそっこう観に行った。自転車で。 「すごいっすね」 とのことだった。きっと宮藤だってなんらかの青春をそこに感じたに違いない。 しょうもなくて真剣でしつこくて、なんだか、甘酸っぱいのだ。 ■山内ケンジ(城山羊の会)コメント 最初は、分かる人にだけわかればいいのです、こっそり好きなことをやってますんでよろしかったらどうぞみたいな人かと思っていたのだが、毎回観る度にやりたいことが鮮明になってゆき、これでいいんだ、私はこれなんだ、見て、今見て、なんか文句ある? 文句あっても私はこれだから! と謳い上げ、まるで全ての保守性を批判しているかのような日本演劇界随⼀のダダイスト安藤奎である。既に多くのファンがいるのだが、あなたは先日の『人吸い』を見たか?本多劇場で1回だけやった中編を。オレは観た。素晴らしかった。以前やっていた客席40席の劇場と全く変わらないクオリティでしかも、その本多劇場にはお笑い目当てのアンパサンドを全く知らない客層ばかりだったのだがこれが大ウケ。不条理劇だとかコントだとか演技の温度が高いとか低いとかメジャーとかマイナーとかあらゆることを軽々と超越し呑み込んでしまう安藤奎。今回はついに川上友里の登場で期待が更に膨らむばかりだが、安藤奎はそういう期待すらもへららと呑み込んでやりたいことだけをやるのだ! <公演情報> 劇団アンパサンド『歩かなくても棒に当たる』 作・演出:安藤奎 出演:川上友里、安藤輪子、西出結、安藤奎、鄭亜美、永井若葉 日時:2024年8月7日(水)~11日(日・祝) 会場:東京・新宿シアタートップス