ザイラン・チータム、NBA経験もある遅れてきた“大物”…目標は名古屋ダイヤモンドドルフィンズの「優勝」
◇ドルフィンズ”新鮮組”5人衆(5) PFザイラン・チータム(28)=背番号45 りそなB1リーグ中地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)に今季から加わった5人の新戦力を紹介する。大トリを務めるのは米プロNBAでのプレー経験もある米国出身のザイラン・チータム(28)。 圧倒的な身体能力の高さを生かした豪快なダンクやアリウープで観客の度肝を抜く。「ゴールへのアタックは自分の長所。あとディフェンスのリバウンドの強さにも自信がある」とアピールする。 昨季はオーストラリアのプロリーグでプレー。複数あった選択肢から導かれるように名古屋の街にやってきた。橋渡し役となったのが、昨年までドルフィンズに在籍していたアラン・ウィリアムズ。同じアリゾナ州フェニックス出身で兄貴分と慕う存在からBリーグやチームのこと、日本での生活について何度も話を聞き、最終的に加入を決意した。 米プロNBAサマーリーグに参加していたため、ドルフィンズに合流したのは新加入組では最も遅かった。順応に時間はかかっているというが、「皆が受け入れてくれてうまくやれている。ここが大好きだ」。新天地には満足している様子で、初めて臨んだBリーグにも「試合や練習への向かい方、レベルの高さにはリスペクトしかない」と慢心はない。 名古屋で妻と子の3人で暮らす。「名古屋は故郷(フェニックス)と同じくらいの規模だし、栄に行くと故郷を思い出す。街も平和的で静かで上品な感じ」と気に入っている。オフには早速、家族で東山動物園(名古屋市千種区)を楽しんだ。 ドルフィンズでは貴重なNBA経験者は今季の目標を「優勝」と断言する。「チームが必要としていることは攻撃でも守備でも何でもやるし、何でもできる」。遅れてきた大物がコートでフォアザチームを体現する。 ◇ ◇ 梶山信吾ゼネラルマネジャー(GM)のひと言メモ 獲得リストの中では最も優先順位が高かった。NBAサマーリーグが終わるのを待ってでもほしかった逸材。 =(終わり)
中日スポーツ