【美味しい道の駅】静岡・伊豆の「道の駅 伊豆月ケ瀬」で秋だけしか味わえない絶品「ズガニうどん」
このレストラン、外にテラス席もあるのですが、ここが最高。目の前にはさっき車で通ってきたばかりの縦貫道の巨大な高架路があり、足元には美しい狩野川が流れています。山と川、森の緑と青い空、そこに不思議と調和してそびえ立つ縦貫道のアーチ。まさに絶景です。川のせせらぎと鳥のさえずりをBGMに、ズガニ料理の完成をのんびり待ちます。
待つこと15分ほど番号が呼ばれました。うどんを取りに行くと、そのビジュアルにびっくり。まさに“映え”のひと言! 麺の上に蟹が一パイまるごとドカンとのっかっています。上海蟹は蒸すか茹でるかが一般的なので、こんな食べ方は見たことがありません。 聞けば、もともと伊豆ではモクズガニを殻ごとすりつぶして汁料理にする文化があるらしく、身はもちろん、ミソから殻に至るまで、カニのエキスを余すことなく汁にとじこめて食すのが当たり前なんだそう。蟹ダシのスープにまるごとカニがドーンと入ったうどん。なんとも贅沢な一杯です。
うどんのスープを一口いただくと、上品な蟹の香りがグイグイ迫ってきます。味わいは奥深く、とても繊細。後味にもふわりとカニの香りが漂います。うーん、ウマい! 具のキャベツとかぼちゃが素朴で素敵です。 途中、カニのパンチが欲しくなったら、トッピングされたカニそのものを楽しめばOK。海のカニと比べて可食部は少ないけれど、ミソはそれを補って余りある濃厚さ。「面倒くさい」なんて言わないで、ゆっくり解体してミソをチューチュー楽しむべし。 うどんと一緒に頼んだラーメンは、ご当地・伊豆のお味噌とズガニの風味がしっかり感じられるこれまた極上の一杯。追いご飯付きで最後の一滴までスープを楽しめるのもうれしいポイント。筆者的には、このスープの味は米のほうが合うんじゃないか、とすら思いました。いや、大満足です。 ちなみにこのズガニシリーズ、完売次第、そのシーズンは食べられなくなります。公式HPでズガニメニューの有無をチェックしてからお出かけを。