体重が減りやすくなる「睡眠」のコツとは?米大学研究チームが「睡眠と体重」の関係性を示唆
睡眠で余分な体重を減らすことは(ある意味)可能
体重を減らすために必要なのは質の高い睡眠だけじゃないけれど、それがかなり重要なのは確か。 「ダイエット中の患者さんには三脚チェアの話をします」と説明するのは、米ワイル・コーネル医科大学院の臨床指導者アレクサンドラ・ソワ医学博士。「それぞれの脚が食生活、運動、睡眠を表していて、その脚が1本でも欠けたら努力は水の泡になります」。つまり、毎日9時間しっかり寝ても、食生活が乱れていたり運動を怠ったりしていれば意味がないということ。
体重を減りやすくするための具体的な方法
体重を減らしたり維持したりする上で睡眠が重要なのは間違いない。でも、寝ることばかり考えて逆に眠れなくなると困るので、次のルールを参考に睡眠の質を改善し、毎朝すっきり目覚めよう。 1.1日6.5~8.5時間は寝るようにする 米ブリガムヤング大学の研究で脂肪増加のリスクが最も低かったのは、睡眠時間が1日6.5~8.5時間の女性だった。 2.毎日同じ時間に寝る 米ブリガムヤング大学の同じ論文によると、体脂肪が増えるのを防ぐためには、睡眠時間を十分に取ることより健康的な睡眠スケジュールを維持することのほうが大切。 3.寝室の温度を下げる 糖尿病専門誌『Diabetes』掲載の論文によれば、涼しい部屋(20℃くらい)で眠ると燃えてエネルギーになりやすい褐色脂肪の量が増え、代謝が上がり、インスリン感受性が改善する。 4.部屋を暗くする 疫学専門誌『The American Journal of Epidemiology』に掲載された2014年の論文によると、暗い部屋で寝ている女性は明るい部屋で寝ている女性に比べて肥満になる確率が21%低い。 5.デジタルデバイスの電源を切る ご存じの通り、スマホやパソコンの液晶画面が発するブルーライトは体内のメラトニン(眠気をもたらす貴重なホルモン)を枯渇させる。そして、グラナダ大学(スペイン)の研究結果は、メラトニンの量が減ると体重が増えることを示している。ソワ博士によると、就寝時間の少なくとも30分前にはすべてのデバイスをシャットダウンするべき。 6.睡眠以外の2つの要素を忘れない 健康的な食生活を送って運動量を増やすのも、余分な体重を減らすための大事な要素だということを忘れずに。 ※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。