森下翔太との対戦で振る舞いが物議も…今季急成長した「巨人の最速157キロ右腕」は
近い世代と切磋琢磨して
神戸国際大付高で3年間を過ごした平内は、高校時代から知るチームメートが主力として活躍している。同学年の山崎伊織と1学年下の大勢だ。3年夏の兵庫県大会では4回戦で、大勢擁する西脇工高に勝利したが、準々決勝で山崎が立ちはだかる。明石商高に敗れて甲子園出場が叶わなかった。平内は週刊ベースボールの取材で、当時を振り返っている。 「神戸国際大付高3年の夏の兵庫大会は準々決勝で明石商高に4対5で敗戦。前年も準決勝で負けていたので、絶対に勝たないといけなかったのですが……。同学年の山崎伊織も相手の一番・左翼で出ていました。1対0の7回に僕が打ち込まれて5失点で逆転され、9回の追い上げも及ばず。『俺がみんなを甲子園に連れてったる!』と思っていたので申し訳ない気持ちでいっぱいでした。僕のチームには東郷太亮というすごくいい左投手がいました。1年生のときからお互い“バチバチ”にライバル視していたんですけど、試合後のミーティングで泣いていたとき、彼に肩をたたかれて、涙があふれて止まりませんでした。あの夏のことはずっと忘れないですね」 山崎は2年連続2ケタ勝利をマークし、大勢は球界を代表する守護神の座をのぼっている。平内も負けられない。首脳陣から信頼される「最強のセットアッパー」へ。刺激を受けてさらなる高みを目指す。 写真=BBM
週刊ベースボール