「TGC teen」一関市で2年連続開催 地元高校生が食事でサポート<岩手県>
人気モデルやアーティストが観客を魅了する10代向けのファッションイベント「TGCteen」が岩手県一関市で開催され、若者の熱気に包まれました。 大成功の陰には出演者を食事で支えた地元の高校生の存在がありました。 6月1日、岩手県一関市で開催された「TGCteenICHINOSEKI2024」。 「TGCteen」は国内最大級のファッションの祭典「東京ガールズコレクション(TGC)」の10代向けのイベントで、2019年から始まり一関市での開催は2年連続です。 2024年の出演者にはバラエティ番組などで活躍中の村重杏奈さんをはじめ、10代に人気のモデルやアーティストなど約70人が集結しました。 チケットは完売し、会場には約4200人が詰めかけ大きな歓声に包まれました。 また屋外でも、人気グループ・EXILEのワークショップイベントなどが行われ、県内外の多くの若者が楽しんでいました。 山形県から来た観客 「村重杏奈さんが見たくて来た」 仙台から来た観客 「一関がいつもより盛り上がっている」 この日、イベントに訪れたのは約1万2000人です。 さらにインターネットを通じて生配信を見ていたのは約54万8000人でした。 2024年のイベントのテーマは「Shine」、次の世代を担う若者が輝く未来の自分を描けるように、という思いが込められています。 華やかなステージでスポットライトを浴びる出演者たちの一方、裏側にも輝きを放つ高校生たちがいました。 そのステージは食事を提供するケータリング会場です。 今回のケータリングには地元の高校生が考案したメニューが3種類あります。 千厩高校の「桑茶ラテ」は、食物繊維やビタミンなどが多く含まれている桑の葉を使っています。 一関第二高校の「ライスコロッケ」は地元でとれたうるち米を使用し、中にはチーズとビーツが入っています。 そして、一関修紅高校の「南部一郎かぼちゃクレープ」は、生地の中には県内で生産されメロンと同じぐらいの甘みを持つ南部一郎かぼちゃを混ぜ、千厩町の紅玉を使用した甘みと酸味を楽しめるクレープです。 このメニューを考案したのは、2年生の内海羚菜さんです。 一関修紅高校2年 内海羚菜さん 「一関の特産を使って岩手の魅力を伝えたいと思った」 当日、内海さんは同じクラスの佐藤尚斗さんと一緒にメニューの紹介をしました。 一関修紅高校2年 内海羚菜さん 「甘みと酸味がクルクル混ざるような味にしているんですけど、どうでしたか?」 クレープは大人気で次々と減っていきます。2人は少し緊張した様子で補充していました。 そしてクレープを食べた人の中には内海さんが大好きな出演者がいました。 植野花道さんです。 植野さんは日本一のイケメン高校生を決める大会でグランプリに輝いたほか、10代に人気の恋愛番組に出演するなど若者に大人気のタレントです。 植野さんは内海さんに向かってクレープの感想を伝えました。 男子高生ミスターコン2023グランプリ 植野花道さん 「めっちゃうまいですね。これは具材1つ1つとか南部一郎かぼちゃの甘みとか、生地ももちもちでそこが違う感じ」 初めは緊張していた内海さんも、植野さんとの交流を通して自然と笑みが浮かびます。 今回で岩手を訪れたのが2回目の植野さんは、印象をこう語りました。 男子高生ミスターコン2023グランプリ 植野花道さん 「自然がすごく多くて、おいしいものがたくさんある所だと思った」 大好評だった「南部一郎かぼちゃのクレープ」。内海さんにとって忘れられない1日になりました。 一関修紅高校2年 内海羚菜さん 「自分が考えたメニューを食べてもらえて、すごく夢のようだった」 一関市を舞台にした華やかな交流を通して「Shine」というテーマの通り、それぞれが輝いた特別な時間。 「TGCteenICHINOSEKI2024」は多くの若者の笑顔であふれました。
岩手めんこいテレビ