浅野拓磨の“6得点がチームトップ”という状況が物語る深刻さ ボーフムはバイエルンに勝ったのに「進歩が見られない」
「マインツ戦はひどいプレイを見せられた」
16日に行われたブンデスリーガ第26節、日本代表FW浅野拓磨が所属するボーフムはアウェイで降格圏に沈むマインツと対戦。0-2で敗れた。 ボーフムの調子がなかなか上がらない。2月18日に行われた王者バイエルン戦では浅野の得点もあり3-2で大金星を挙げたものの、そのあとチームはリーグ戦4連敗。15位に低迷し降格圏ギリギリの戦いが続いている。独『kicker』はボーフムの戦い方を「進歩が見られない」と糾弾した。 「簡単な失点、アイデアの少なさ、チャンスの少なさ……。ボーフムの欠点は数えきれない。降格圏と勝ち点6差の15位。残り8試合となった状況を考えると、これは良いことではない。(ボーフムの)トーマス・レッチュ監督は基本的に毎試合フルメンバーで戦えるにもかかわらず、同じようなミスを繰り返している。進展はなく、プレイの面ではほとんど何も起こせず、チームは散発的に得点のチャンスを創り出すだけだ」 「マインツ戦はひどいプレイを見せられた。現状、ボーフムが得点を決めることは難しい。FWモリッツ・ブロシンスキは一時期好調だったものの現在は調子を落としているし、FWゴンサロ・パシエンシアやFWフィリップ・ホフマンもほとんど結果を残せていない。ウイングのサポート不足などによるところもあるが、ボーフムはゴールを決める選手が少ない」 アジアカップで離脱した期間を除きリーグ戦全試合に先発出場している浅野はここまで6ゴール。しかし、ボーフムの得点力不足は深刻で、ウイングでの出場も多い浅野の6ゴールがチームトップの得点数。本職のストライカーが得点を決められないのは致命的だ。 降格圏がすぐ後ろまで迫っているボーフムは次節、インターナショナルマッチウィークを挟んで最下位のダルムシュタットと対戦する。
構成/ザ・ワールド編集部