【陸上】100mH・谷中天架 ライバル対決制して大会新V!! 3000m障害の牟田颯太は独走で8分54秒17 九産大九産が男子両リレー制覇/IH北九州
◇インターハイ北九州地区大会(6月14日~17日/長崎・トランスコスモススタジアム長崎)4日目 インターハイ北九州大会優勝者一覧をチェック! 福岡インターハイを懸けた北九州地区大会の最終日はトラック8種目、フィールド4種目の決勝が行われ、3種目で大会新記録が誕生した。 その中で全国の注目を集めたのが女子100mハードル。4月のU20アジア選手権で1位、2位を占めた谷中天架(大分雄城台3大分)と松田晏奈(長崎日大3長崎)が再び対決した。 前日の予選では松田が13秒90(+0.7)をマークすると、午前中の準決勝では谷中が13秒75(-0.3)と松田を上回るタイムで決勝に進む。迎えた決勝ではスタートから谷中がリードを奪うと、序盤は3番手にいた松田が5台目付近から猛追するかたちに。しかし、わずかにその差が詰まっただけで、谷中が13秒68(±0)で2連覇を達成。松田は0.10秒差で2位となった。 無風で13秒6台を記録した谷中は「昨年は13秒台を出すことに精一杯でしたが、今季はコンスタントに13秒台が出せているので、レベルアップを実感しています。(インターハイでは)2年連続で入賞していますが、優勝はなかなかできるものではないので、今年こそは優勝したいです」と、中学以来の日本一に強い意欲を示した。 また、前半は2番手につけた井千夏(筑紫女学園1福岡)が13秒89の3位と健闘。4位の後藤若菜(大分舞鶴3大分)が13秒92と上位4人が13秒台というレースに会場は大きく沸いた。 男子3000m障害では牟田颯太(鎮西学院3長崎)が1600m過ぎから独走し、8分54秒17で大会記録を30年ぶりに更新。さらに、自身の持つ県高校記録も塗り替え「他の地区でも8分台が出ているので、刺激になっていました。全国では優勝したいです」と目を輝かせた。 男子200mでは、100m優勝の宮脇英(佐伯鶴城3大分)が20秒93(±0)の大会新でスプリント2冠。400mハードルを制した岩本咲真(東福岡)は、本職の男子110mハードルでも14m72(-1.0)をマークし、「2種目で優勝できるとは思わなかったです」と笑顔をこぼした。 男子三段跳は、結城匠輝(福岡第一3福岡)が6回目に14m94(+0.1)の自己ベストを跳び、逆転優勝。男子4×400mリレーは、九産大九産(福岡)が近大福岡(福岡)との接戦を制して、3分12秒55で1位に。前日の4×100mリレーに続き、初めて北九州大会を制している。 女子総合は92点の中村学園女(福岡)で2年連続、男子は70点獲得の福岡第一が優勝を飾った。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡市の博多の森陸上競技場で開催。各地区大会の上位6位までが出場する。(男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位、混成は3位+各地区4から6位の記録上位5位まで) ※記事を一部修正しました。
田端慶子/月刊陸上競技