北陸キャンペーンスタート、富山県内の新幹線駅で歓迎イベント
JRグループなどによる大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン」(北陸DC)が1日始まり、富山県内の北陸新幹線駅で歓迎イベントが行われた。富山駅では、越中五箇山こきりこ唄保存会が伝統芸能を披露し、自治体や観光協会の職員らが今春の敦賀延伸を生かして誘客を図ろうとPRした。 北陸DCは10~12月、富山、石川、福井の3県を舞台に行われる。「五つの美」をテーマに美観、美食、美技、美湯、美心をキーワードに、北陸の魅力が詰まった旅行商品の販売やプロモーションを予定し、全国からの誘客が期待される。 富山駅南北自由通路では、越中五箇山こきりこ唄保存会員9人が伸びのある唄や太鼓の音色に合わせて、踊り手が小気味よくささらを鳴らしたほか、演奏体験も行われた。オーストラリアから夫婦で観光に訪れたダイアン・コリンズさん(56)は「日本文化が好きで実際に見ることができ、感動した。富山では立山を散策したい」と話した。
県職員ら約60人が新幹線改札口前で利用客を出迎え、観光パンフレットやボールペンなどが入ったセット200個を手渡した。黒部宇奈月温泉駅や新高岡駅でも配布された。 県の担当者は「北陸DCを通じて、県内外の人に何度でも富山に来てほしい」と呼びかけた。 来年3月末までスタンプラリー 北陸3県や経済団体などでつくる北陸三県誘客促進連携協議会は、1日にスタートした大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン」に合わせたデジタルスタンプラリーを行う。観光地を巡ってスタンプを獲得すると抽選で北陸の特産品がもらえるイベントで、来年3月31日まで。 スタンプラリーは「北陸周遊物語」と題し、10月1日~12月31日の秋版と、2025年1月1日~3月31日の冬版がある。 参加者はJR西日本公式アプリ「WESTER」をダウンロードし、北陸3県の観光スポットなど約300カ所を巡りスタンプを獲得。一定数以上集めると、北陸の食材や酒がもらえる特典に応募できる。当選者は秋60人、冬30人。問い合わせはデジタルスタンプラリー事務局、電話080(4807)7226。