「波来荘」を運営するフェリーペ中村さん

　倉敷・沙美海岸沿いの古民家を改装したレンタルスペース「波来荘（パライソ）」（倉敷市玉島黒崎、TEL 086-486-3892）が11月18日、オープン3カ月を迎えた。（倉敷経済新聞） 【写真】リビングから見る瀬戸内海 　作曲家・ギタリストとして活動するフェリーペ・ナカムラさんが築60年超の空き家を改装した同施設。正面はプライベートビーチで敷地面積は約300坪。名前はポルトガル語の「楽園」から付けた。 　フェリーペさんは今年4月に物件を購入。5月から8月にかけて友人らの力を借りながらDIYで改装した。「30年以上空き家だったので天井も剥がれ落ちて雨漏りもしていたが、ロケーションが最高だったので改装して使うことを決心した。のべ100人ぐらいが手伝いに来てくれた」と振り返る。 　海に面したリビングルームにはドラムセットを含む楽器類や音響機器を備えており、ライブ、講演会、アート展示、教室パーティ、シェアキッチン、ワーケーションなど幅広い用途に対応する。夏にはSUP（サップ）やシーカヤックの体験講座、ハロウィーンにはビーチにカボチャのイルミネーションを施して音楽ライブを行った。年末年始は年越しカウントダウンと初日の出を見るライブイベントも開催する。 　カフェ営業時はコーヒー、紅茶、ソフトドリンク（以上300円）、チャイ、アサイー（以上500円）、ビール、ワイン、日本酒（以上800円）などのドリンクや、フード類（500円～1,000円）を提供する。 　フェリーペさんは「ここで波の音を聴いていると穏やかな気持ちになる。夜も星や月がきれいで、ムーンロードが見られる。2階は宿泊施設としての運用もできるように改装中。みんなが楽しめる場にしていきたい」と話す。 　レンタル料金は、8時～15時＝1万円、16時～23時＝1万2,000円、8時～23時＝2万円で、それぞれ売り上げの10％を出店料として加算し申し受ける。カフェの営業時間は金曜・土曜・日曜の11時～20時。