大谷翔平の試合に蜂襲来 パンク町田さんが解説 新女王と巣作りの場所探し群生か
◆米大リーグ ダイヤモンドバックス4x―3ドジャース=延長10回=(30日・米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド) ドジャース・大谷翔平投手(29)が30日(日本時間5月1日)、敵地Dバックス戦に「2番・DH」で先発出場。だが、試合開始直前に球場内に蜂が大量発生したことで、試合開始が1時間55分も遅れる珍事が発生した。 * * * 米アリゾナ州は年中蜂が多い地域。毎年蜂に刺されて死ぬ人やペットがいるという。2014年には造園業者が80万匹もの蜂に襲われて死亡した事例もあった。 動物研究家のパンク町田さん(55)は「この季節は、新女王が元々いた巣から飛び立ち、新しい家族を作る。そのため、新女王にミツバチなどが集まることがよくあるんです」と説明。「今回は巣作りの場所を探していた蜂の群生が、たまたま球場にいたのでしょう」と解説した。 普通の蜂なら、開始時刻を遅らせてまで駆除はしない。町田さんは「キラービーという種類の蜂である可能性があったので、慎重を期したと思います」と話す。 キラービーとは、集団で刺す習性のある、攻撃性の極めて強い蜂。「無敵のアフリカ象が唯一恐れると言われ、羽音を聞くだけで逃げ出すと言われている」。今回の異例の「蜂遅延」は、万全の態勢を取ったために起こった珍事だったようだ。
報知新聞社