SFC『FF6』30周年。細緻を極めたドット絵はもはや芸術の域に達した作品。当時シャドウを置き去りにした人は多いのでは?【今日は何の日?】
文:ウワーマン ※本記事は、2023年4月2日にアップした記事を再編集したものです。 【記事の画像(7枚)】を見る 14人のキャラクターが織り成す感動の物語 1994年(平成6年)4月2日は、スーパーファミコン用ソフト『ファイナルファンタジーVI』が発売された日。本日で発売から30周年の節目を迎えた。 本作はスクウェア(当時)から発売されたRPG、『FF』シリーズの第6作。スーパーファミコン用としては最後の『FF』タイトルとなり、ドット絵表現の最終到達地点などと称されることもある。もはや芸術作品の域と言っていい2Dグラフィックには、いまだに多くのファンがいる。2020年2月にNHK BSプレミアムで放送された“全ファイナルファンタジー大投票”では第3位を獲得した。 これまでのどの作品よりも明確に機械とファンタジーが入り交じる世界設定になっており、『FFVII』以降のシリーズに大きな影響を与えた作品と言っても過言ではないだろう。主要キャラクターはティナ、ロック、エドガーなど、隠し要素も含めて総勢14キャラクター。これはシリーズでも歴代最多だが、特定の主人公を擁さない群像劇になっているのも『FFVI』の大きな特徴。パーティメンバーをプレイヤーが任意に入れ替えることが可能で、その人数の多さを活かしてパーティを分割し、ダンジョンを攻略するといったイベントもあった。 また、アサシンのシャドウは仲間のひとりでありながら、とあるイベントで選択を誤ると死亡し、二度と仲間にできなくなる。ストーリーの流れ上「ここは俺に任せて行ってくれ」的なお約束で、後で合流するものだと信じていたユーザーも多かったと思われるので、かなりの人数のシャドウが置き去りになったのではないだろうか。筆者も当然のようにシャドウを置き去りにしたひとりなので、二度と仲間にならないと知ったときの衝撃たるや筆舌に尽くしがたいものがあった。 サブキャラクターも多数登場するが、なかでもビックス&ウェッジ(※以降の作品ではビッグス)は忘れられない存在。本作で初登場した彼らは、以降『FF』シリーズを中心にちょっとした役で幾度も登場することになる。ほかにも最終兵器的な存在で、同名の武器もある“アルテマウェポン”も『FFVI』が初登場。以降の作品でもたびたび見かけるのは言うまでもない。 移植作もあり、1999年3月にはプレイステーション版が、2006年11月にはゲームボーイアドバンス版発売。2023年には『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーVI』の6タイトルを1本に集約したゲームソフトと、さまざまな特典がセットになった『ファイナルファンタジーI-VI ピクセルリマスター FF35周年限定特装版』が数量限定で発売された。なお、Nintendo Switchとプレイステーション4(PS4)、Steam(PC)では、単体のピクセルリマスター版『ファイナルファンタジーVI』がリリースされている。
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