「第2の今中慎二」 阪神の高卒2年目左腕に「大ブレークの予感」が
チームにもたらすプラスアルファ
オリックスの左腕エース・宮城大弥も高卒2年目の21年に13勝4敗、防御率2.51とブレークして新人王を受賞。25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。巨人のエース・戸郷翔征も新人の19年に2試合登板で1勝0敗と一軍デビューを飾ると、翌20年は先発ローテーションに定着して9勝6敗、防御率2.76をマークしている。高橋宏斗(中日)は1年目に一軍登板なし。ウエスタン・リーグでも14試合登板で0勝5敗、防御率7.01とプロの高い壁を味わったが、2年目に覚醒。直球が中日の日本人投手で球団史上最速の158キロを計測し、19試合登板で6勝7敗、防御率2.47をマークした。 高卒2年目が若過ぎるということはない。阪神の先発陣は村上頌樹、大竹耕太郎、伊藤将司、才木浩人、青柳晃洋、西勇輝、西純矢と力を持った投手がそろい、レベルの高さは12球団屈指だが、門別が割って入れるか。村上、大竹が今年大ブレークしたように、新星の出現は大きなプラスアルファをもたらす。来季は19歳左腕に要注目だ。 写真=BBM
週刊ベースボール