声優のなかで最も「異世界転生」しているのは? 約100作からトップ5を調査
●2位:石川界人さん、小林裕介さん、松岡禎丞さん(3pt)
続いて、2位には3人の男性声優が並びました。石川界人さんは『盾の勇者の成り上がり』、小林裕介さんは『Re:ゼロから始める異世界生活』、松岡禎丞さんは『ソードアート・オンライン』と大人気シリーズの主役を務めており、それらで覚えている視聴者も多いでしょう。 しかし、それぞれ『レベル1だけどユニークスキルで最強です』『とあるおっさんのVRMMO活動記』(石川さん)、『現実主義勇者の王国再建記』『賢者の孫』(小林さん)、『精霊幻想記』『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~』(松岡さん)といった作品でも主人公として活躍を見せています。 ちなみに小林さんは現在放送中の『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』や、『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』といった転生をともなわないファンタジー作品、さらに『異世界のんびり農家』を始めとする3作品のドラマCDでも主人公役を務めました。今回の集計方法では1位を譲りましたが、裏の「THE・異世界転生声優」といっても過言ではないでしょう。
少女役を演じることが多い女性声優が1位に
●1位:悠木碧さん(4pt) 1位は『幼女戦記』のターニャ・フォン・デグレチャフを始め4作品で主人公を演じている悠木碧さんでした。『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』のアズサ・アイザワはともかく、『蜘蛛ですが、なにか?』の「私」(蜘蛛子)や『佐々木とピーちゃん』のピーちゃん(しかもこちらは異世界から現代世界に転生したという「レア種」!)といった人間以外の種族の主人公を複数演じているという点が特筆すべき点です。 転生をともなわないファンタジー作品『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定』のレーコを含めると、悠木さんは4.5ptと他を圧倒します。ほかのジャンルやサブキャラクターでも聞けるとおり、ずば抜けた演技力を持つ彼女が人気ジャンルで主人公に抜擢されるのは当然かもしれません。 ●「異世界ファンタジー」という条件だと……? ちなみに『佐々木とピーちゃん』のピーちゃんと並ぶ主人公である佐々木を演じたのは杉田智和さんでした。彼は今回の集計方法では1ptでしたが、『婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む』などジャンル的に近いファンタジー作品を含めると4ptと上位に食い込みます。同様に『八男って、それはないでしょう!』や『冰剣の魔術師が世界を統べる』など強烈な作品の主人公役である榎木淳弥さんもポイントを伸ばす声優のひとりでした。 このように条件が少し変わるだけでポイントが大きく変動し、カウントし損ねている作品もありそうですが、上位の声優さんをながめると比較的、納得がいく結果ではないでしょうか。「だからどうした」と言われればそれまでの調査ですが、今後も多数生まれるであろう異世界転生アニメを楽しむ際の参考にしていただければ幸いです。
はるのおと