異例の長期裁判 密室化した住宅街での住人の犯行か カメラ映像に“死角”も検察「立証に影響なし」
25日の論告で、検察は「カメラに映らない通路は夜間は真っ暗で歩くのは不自然」と弁護側の主張を否定。 さらに、犯人は平山さんが車から下りた直後に犯行に及んでいて、犯行現場周辺のカメラに犯人とみられる人物が映り込む際の方向や時間から、このような監視と犯行が可能だったのは被告のみと指摘しました。 弁護側は「外部犯人の可能性について捜査が不十分」とし、改めて無罪を主張しました。
山本被告は、事件が起きた時間帯近くに外出していて、当初、妻や警察に対し「散歩をしていた」と話していましたが、その後、「本当は平山さんがタバコのポイ捨てをしないよう自宅の駐車場から見張っていた」と供述を一転させています。 山本被告は24日の被告人質問で、妻に対して嘘をついた理由について「妻は隣とのトラブルなんか気にしきゃいいんじゃないかという考えで、私は小さなことにイライラして、カッコ悪いと思った」と説明。 警察の任意の取り調べの際は、「本当のこと(見張りをしていたこと)を言ったほうが、犯人にされると思い嘘をついた」と話しました。 次回の中間論告では、犯人の身体的特徴などが審理されます。 判決は9月27日に言い渡される予定です。
(関西テレビ「newsランナー」6月25日放送)
関西テレビ