福岡工大城東がタイブレークで福岡大大濠に「リベンジ」成功、決勝へ エース大堂響が好リリーフ【高校野球福岡地区大会】
◆高校野球福岡地区大会準決勝 福岡工大城東7―2福岡大大濠(延長10回)(11日、春日公園野球場) 福岡工大城東がタイブレークで勝負強さを発揮。昨春、秋と福岡大会で敗れた福岡大大濠に雪辱し決勝進出を決めた。 ■【春季九州大会組み合わせと結果】 2―2でタイブレークに突入した10回、福岡工大城東が一気に点差を広げた。1死二、三塁から3連打と相手守備の乱れで一気に4点を追加。さらにスクイズで1点を追加。一挙5得点で勝利を引き寄せた。「春から紅白戦でタイブレークの練習をしてきたんです。夏の大会は勝ち進めば強豪との対戦が続くので粘っていかないと勝てない」と尾嶋恭暢監督。夏の戦いを想定して練習してきた成果が早くも出た。 福岡大大濠との対戦に全員が燃えていた。1年秋の1年生大会で敗れ、昨春の福岡大会は準決勝で敗れた、さらに昨秋の3回戦で対戦し5―6で敗れた。最終回に逆転され「秋の大会では自分が投げて負けたので、今日は絶対やってやろうと思って投げました。勝てて良かった」と救援登板したエース大堂響(3年)は気合十分。7回2死一、三塁でマウンドに上がると、三振でピンチをしのいだ。140キロを超える直球に90キロ台のカーブ、冬に練習したスプリットを織り交ぜて追加点を許さず、タイブレークとなった10回は大量リードにも守られ危なげなく締めくくった。昨秋の大会では背番号18。「練習に対する姿勢が甘かった」と悔しさをバネに冬の練習に励みエースナンバーを勝ち取った。「秋まではすべて全力で投げていたが、落ち着いて投げられるようになってきた」と尾嶋監督の大堂への信頼感も増してきた。 決勝は沖学園と対戦する。「リベンジ」を果たし自信をつけた福岡工大城東ナインが頂点を狙う。
西日本新聞社