雄大な阿武隈川を愛でながら…とっておきのグルメを満喫！水上アクティビティも体験できる「乙な駅 たまかわ」
大きな窓の外には、雄大な阿武隈川！そんな最高のリバービューを愛でながら、出来たてのパンをいただく。絶景を生かすために、カウンター席のテーブルやイスは薄さにこだわって特注したものだ。 日本一のステーキとは？田村市「川合精肉店」店主がコンテストで快挙！家庭で簡単にマネできるコツも伝授
入口からすぐの「グランドフロア」にあるのは、カフェ「OZ THE BAKERY（オッジ・ザ・ベーカリー）」。カウンターには、玉川村産の小麦粉や名産品を使用したパンが常時約10種類並べられていて、良い香りが漂っている。 村の名産品「さるなし」とクリームチーズが入った「さるなしクロワッサン」や、同じく特産品である「ブルーベリー」を使った「玉川ブルーベリーピザ」は、ここでしか味わえない！
ここは、玉川村の阿武隈川沿いに9月28日にグランドオープンした複合型水辺施設「乙な駅 たまかわ」だ。もともとは蕎麦屋だったが、改修して新たに2階建ての観光・交流施設として生まれ変わった。
この「乙な駅」という愛称は地元の人から募集して決まったもので、施設から歩いて5分ほどのところにある「乙字ヶ滝」が由来。さらに「乙」の字には、「しゃれていて気が利いている、趣がある」といった意味が込められている。 上から見ると「乙」の字のように水が流れ落ちていることから名付けられた「乙字ヶ滝」は、玉川村の景勝地の一つ。日本の滝100選に選ばれていて、迫力ある音と景色が楽しめる。 今から約200年前には、俳聖・松尾芭蕉が「おくの細道」で旅をしている途中にこの地を訪れ、「五月雨の 滝降りうづむ 水かさ哉」＝「五月雨によって、滝が埋まるほどの水かさになっているだろう」と詠んだとされる句碑もある。
施設内は、木を基調とした造りで落ち着く雰囲気。実は、国立競技場を手がけたことでも知られる世界的建築家・隈 研吾さんが設計した。「和」をイメージしたデザインが特徴的で、細長い板が平行に組まれる「ルーバー」というデザインが、天井が外壁など建物全体に施されている。木はすべて、福島県産の杉の木だ。
