まるごと奈良博、5万6106人来場 県立美術館展覧会で歴代2位 さよ奈良(なら)、仏像仏画
金沢市の石川県立美術館で開かれていた奈良国立博物館展「まるごと奈良博」は25日、閉幕した。会期中の来場者数の累計は5万6106人と、県立美術館が主催する展覧会で歴代2位となった。 これまでの最多は13年の「国宝薬師寺展」(本社、県立美術館など主催)の9万6061人で、次いで08年の「法隆寺の名宝と聖徳太子の文化財展」(本社共催)の5万5010人、23年の「皇居三の丸尚蔵館(しょうぞうかん)収蔵品展」(本社共催)の5万250人だった。 最終日は開場前に200人近くが列を作り、来場者は日本仏教美術史をたどる仏像仏画を堪能した。「次は奈良で会いましょう」とポスターも掲げられた。 奈良博展は「ポスト国民文化祭」の目玉事業として県、県立美術館、北國新聞社でつくる実行委が主催。奈良博の主要展示をほぼ網羅する初の大規模展となり、国宝「薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)」「十一面観音像(じゅういちめんかんのんぞう)」など国宝8点、重要文化財93点を含む計205点を前後期に分けて展示した。工作機械メーカー「DMG森精機」が特別協賛し、内灘町以北の小中学生を無料招待した。