孤高のボディビルダー・宇佐美一歩の極限状態に追い込むトレーニングの秘密【ジュラシックカップ】
日本トップレベルのボディビル決戦として盛り上がりを見せ、幕を下ろした「ジュラシックカップ2024」(10月19日開催)。最上位グランドクラスにて、当日発表のシークレット選手「ミスターX」としてエントリーしたのは宇佐美一歩だった。 ■宇佐美の“孤独”トレーニングの模様とステージフォト 現在23歳の宇佐美は、2018年に高校生ボディビル選手権で優勝後、阪南大学へ進学。3回生(2021年)、4回生(2022年)時の全日本学生ボディビル選手権で連覇を果たし、2023年は日本ジュニアボディビル選手権の70kg以下級で優勝するなど、ボディビル界の未来を担う若きホープだ。そんな彼のジュラシックカップに挑む姿を描いた番組が、11月7日にテレビ大阪で放送され、大阪NEWSのYouTubeチャンネルでも公開されている。 動画内では、集中力を高めるために視界を遮るべく、ゴーグルを着用してトレーニングに励む姿が紹介されたほか、支えてくれている家族から離れ、心機一転はじめたという一人暮らし生活では、食事に集中するために暗闇の中でスポットライトの明かりのみで鶏むね肉をほおばるなど、「孤高の男」と言える姿が描かれている。 迎えたジュラシックカップ当日は、比較審査のポージング中に意識を失って倒れるアクシデントがあったが、大会後にMRI検査を受けた結果、特に異常はなかったことを報告。迷走神経反射(疲労などのストレスがきっかけで心拍数や血圧が低下し、一過性の意識消失を起こすこと)であったと話している。
優勝した刈川啓志郎には学生時に一度勝利していることもあり、優勝賞金300万円への思いは強かったものの、大会の結果は残念ながら予選落ち。願いを叶えることはできなかったが、バックステージでは「自分に勝つことができた」と笑顔を見せた。最後には、「(今後は)いったんどうしようかなと思ったんですけど、ジムに行ったら、まだいけるなと思っちゃう。とにかく前に進むだけ」と、今後への意欲を伝えている。
文・写真/木村雄大