KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』「やさしい鑑賞回」実施
2025年2月に上演されるKAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』の2月19日(水) 14時の回にて「やさしい鑑賞回」が実施される。 鑑賞サポートとリラックスパフォーマンスの要素を盛り込んだ、KAAT神奈川芸術劇場初の試みとなる「やさしい鑑賞回」。リラックスパフォーマンスとは、自閉症スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)などの発達障がいのある人など、「従来の劇場空間では芸術鑑賞に不安がある人たち」も安心して鑑賞できるように配慮された公演形態のこと。 KAATが実施する「やさしい鑑賞回」でも、年齢や障がいの有無に関わらず多くの人が一緒に楽しめる公演を目指しており、通常よりも音や光をやさしい設定にしたり、客席も真っ暗にせず、客席で音をたてても体が動いても大丈夫など、劇場デビューや静かに鑑賞することに不安のある人、強い音や光が苦手な人にも楽しめる公演となっている。 『花と龍』は、芥川賞受賞作家・火野葦平が自身の両親をモデルに描いた躍動感あふれる長編小説が原作。1952年から1953年にかけて読売新聞で連載され、現在まで幾度も映画化されている。舞台は明治時代の終わり、北九州若松の地。玉井金五郎という男とマンという女が出合い、信念に沿って、逞しく、麗しく生き抜く様、そしてふたりを取り巻く様々な人物との人間模様をスリリングに描く。 劇団新派の座付き作家であり、歌舞伎からミュージカルまで幅広い作品を手掛ける齋藤雅文が脚本を手掛け、長塚圭史が演出、自身のバンド活動でも注目を集める山内圭哉が音楽を担当する。 出演には、新ロイヤル大衆舎の福田転球、山内圭哉、長塚圭史、大堀こういちの4人のもとに魅力的な俳優が集結。福田演じる金五郎を支えながら共に波乱万丈の人生を生きる妻・マンを演じるのは、2024年3月に上演した『スプーンフェイス・スタインバーグ』(小山ゆうな演出)のひとり芝居でも高い評価を得た安藤玉恵。金五郎の弟分・新之助は、2.5次元作品でも大役を担い、高い人気を誇る松田凌が務める。 また、確かな演技力であらゆる役を自在に演じ分ける村岡希美、劇団唐組の看板俳優として圧倒的な迫力を持つ稲荷卓央、思い切りのある演技で一躍注目を浴びている北村優衣など、実力と個性溢れる俳優陣が出演する。 <公演情報> KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2 『花と龍』やさしい鑑賞回 2025年2月19日(水) 14:00 会場:神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール ※上演時間:約3時間予定(途中休憩含む)