<井手上漠>連ドラ「顔に泥を塗る」で初のメーク監修 「私にとって美容家としての第一歩」
私自身、外見を磨くうちに内面も明るくなる経験をしているので、原作を読んでいて主人公の美紅がメークの力を借りて自己肯定感があがっていく様子は応援したくなりますし、イヴのメークに対する「誰かのためにするものではなく、自分を表現する方法」という考えにもとても共感できました。
今回イヴの女装シーンではあえて中性顔になるようこだわりました。というのは、(演じる)木村さんのお顔がとにかく美形なので無理やり可愛い系に寄せるよりも、中性的でありながらも美人顔をメークで創り上げる方が原作のイメージにも近くなると考え、木村さんの異なった魅力を創出できればと工夫を施しました。骨格と眉毛には特にこだわっていて、男性的骨格はシャドーを使って整え、眉毛は優しくも凛とした眉を作っています。ぜひドラマを通してこの辺りのメークアレンジを楽しみにしていただければと思います。
イヴは物語が進むにつれ、さまざまなメークやファッションによって、仕草やテンションにもさらにアレンジを施していきます。私にとって美容家としての第一歩となる今作に関わらせていただき、とてもやり甲斐(がい)を感じていますし、ご覧になっていただく皆様に楽しんでいただけるよう精進致します。この作品が楽しんでいただくだけではなく、心にも良い影響を与えていけたら幸いです!