スズキ売上高、初の5兆円突破 24年3月期 円安やインド販売増
スズキが13日発表した2024年3月期連結決算は、円安効果や原材料高の影響緩和、主力インドでの販売増などで売上高が前期比15・8%増の5兆3742億円と初の5兆円台に到達した。各利益面もすべて過去最高を更新し、純利益は21・1%増の2677億円だった。 本業のもうけを示す営業利益は32・8%増の4655億円。円安に伴う為替の増益効果が828億円押し上げたほか、販売台数の増加、機能充実に原材料高を反映した値上げも奏功した。経常利益は27・6%増の4885億円。 事業別売上高は四輪が17・3%増の4兆8838億円。世界生産は326万5千台(1・7%増)と微増の一方、同販売台数は半導体不足の解消で316万8千台(5・6%増)と増加した。このうち、インドは新型SUV(スポーツ用多目的車)拡販で9・0%増で過去最高となる179万4千台とけん引した。国内は新型スペーシア、新型スイフト投入効果もあり、7・5%増の67万4千台だった。 二輪事業は10・1%増の3669億円、マリン事業は北米市場の減速が響き16・6%減の1123億円。 国際会計基準に移行する25年3月期の親会社の所有者に帰属する当期利益は3100億円を予想する。
静岡新聞社