動画サムネイルより

　YouTubeには車中泊の様子を投稿している人が多くいる。なかには車で旅を続けるYouTuberもおり、視聴者に車中泊旅の魅力を伝えている。一見気ままに行きたいところに車を走らせ、自然に癒され、いろんなおいしいものを食べることができる車中泊旅はいいことばかりのように思える。が、もちろんそれなりに覚悟をしなければいけないことや、車で生活するうえでのデメリットもある。 【写真】「プライベートがほぼない」日本一周した夫婦YouTuberの“リアルな車内” 　今回は、カップルで日本一周（その後、入籍）を経験した「カムラフウフと車中泊キャンプ」が明かした車中泊旅の苦労や危険性を学んでいこう。 ・「日本一周おすすめしません」赤裸々に語る旅の盲点 　2024年3月24日に投稿した「【暴露】日本一周をした結果、正直な感想と失った物…」では、車中泊に関するデメリットを赤裸々に語った。2人は600日間かけ車中泊で日本一周を達成。走行距離は7万キロになるという。実際に達成した2人だからこそ、信頼性のある動画となっているのだろう。 　まず挙げたデメリットは、“旅のほとんどは移動である”ということ。移動距離を換算すると、2人の場合1日で移動するのは約100キロになるという。動画に写しているキラキラとした様子は生活のなかのほんの一部で、ほとんどは移動に費やす日々であることを語った。 　また、景色やグルメには飽きてくるということも正直に語った。最初は楽しめるものの、次第に感覚が麻痺していき、最初ほどの感動体験をするのはなかなか難しくなってくるのだろう。また、多くの土地を訪れているからこそ、絶景やグルメを過去に訪れた場所のものと比べてしまう、という悩みも明かした。車生活だからこそ“プライベートがほぼない”ということも明かしており、お風呂やトイレなども常に周囲の目を意識するようだ。 　2022年2月9日に投稿した「【軽自動車で車中泊】マジで危険。絶対避けてほしい車中泊スポット3選。日本一周中に起きた悲劇」という動画では、無人駐車場でローリング走行の練習をする団体に遭遇したことを振り返った。 　また、京都の道の駅で宿泊した際は外から「じゃんけんで負けた人が車をノックしよう」という会話が聞こえてきた経験もあったようで、「結局人が1番怖い」と語った。こういった経験をしてきた2人が選ぶ宿泊する場所のポイントや見極め方は、とても参考になる。 　一見楽しそうに見える車中泊だが、自分の身は自分で守らないといけない点や、裏側での努力や過酷さを、2人は隠さずに伝えている。楽しいだけではないということを発信している2人の動画は、非常に意味のある情報なのではないだろうか。チャンネルではヘビーなデメリットから「車中泊旅で買わなくてもよかったもの」などライトめなテーマの動画もあるので、興味があれば視聴してみてほしい。 　本チャンネルでは、もちろん車中泊の魅力的な部分もしっかりと伝えている。YouTubeで発信していることで全国に視聴者ができたことや、それぞれの土地で思い出を作ることができたこと。フットワークが軽くなったことや、普通の生活では得られない経験ができたことなど、2人が旅で感じた想いを余すことなく語っている。車中泊のよさを凝縮したチャンネルも多いなか、「カムラフウフと車中泊キャンプ」はひと際リアルな車中泊旅を伝えてくれる。ぜひ車中泊をする際は、動画で現実を学んでからチャレンジしてほしい。