「有名だから勝てるわけではない」FCソウル指揮官のリンガード批判発言は誤解?
FCソウルに所属するMFジェシー・リンガードを巡って論争が起きている。イギリス『BBC』が伝えた。 7歳からマンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ち、2018年にはロシア・ワールドカップ(W杯)でイングランド代表のベスト4に貢献したリンガード。2022年夏にマンチェスター・Uを退団して以降、ノッティンガム・フォレストを経て無所属となっていたが、2024年3月に韓国のFCソウルに加入した。 しかしその後、ここまで3試合に出場して得点やアシストは記録できておらず。3月16日に行われたリーグ戦第3節済州ユナイテッドでは低い貢献度が指摘され、FCソウルのキム・ギドン監督は「ハードワークせずに競り合いも避けた。有名だからといって試合に勝てるわけではない。もしそうなら、有名な引退選手でも連れて来てるよ」と述べていた。 この発言は英語圏でも大きく取り上げられており、直後から負傷離脱しているリンガードが厳しい立場に立たされているとの見方も。それでも、ジャーナリストのイ・ソンモ氏は『BBC』を通じて違う視点をもたらしている。 「文脈を無視して英語から韓国語、または韓国語から英語に翻訳するとこういうことがよくあるんだ。韓国の文化からすれば、キム氏の発言は『リンガードを信頼しているのでピッチ上でもっと情熱を示してほしい』というモチベートに近いものだった。しかし、文脈を無視してただ英語に翻訳すると、辛辣な批判と思われる可能性がある。キム氏にそういった意図があったとは考えにくい」 無所属期間を経てFCソウル所属となっているリンガード。ホーム開幕戦ではKリーグ最多5万1670人の観客が押し寄せるなど、大きな盛り上がりが伝えられているが、リンガードは負傷を乗り越えて調子を上げ、その期待に応えていくことはできるのだろうか。