ビットコインが6万ドルを割り、さらなる反落のリスク──FTX破綻後で最悪の月
下落はまだ終わっていない可能性
暗号資産レンディング会社Lednの最高投資責任者(CIO)であるジョン・グローバー(John Glover)氏はビットコインについて、「5万ドル台前半の水準まで売り込まれると予想しており、これは買いのチャンスとなるはずだ」と述べた。 夏にあたる月には金利が低下するという季節的影響も価格下落を示唆しているとK33リサーチ(K33 Research)は指摘した。 K33リサーチのアナリスト、ヴェトル・ルンデ(Vetle Lunde)氏は、「5月の始めにビットコインを購入し、9月の最後に取引を終了する戦略を選択したトレーダーがいたとすると、過去5年間の累積リターンは-29%になる」とし、「一方、10月の始めに買い、4月の終わりに売ったトレーダーがいたとすると、1449%という巨額の収益を手にすることになるだろう」と述べた。
熱狂がないとされた香港ETF発売
香港で上場した現物のビットコインとイーサリアムのETFは取引初日を迎えたが、わずか1000万ドル(約15億5000万円)強の取引高という熱気のなさで、これらに注目していた市場参加者を驚かせることはできなかった。 しかし、ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、香港のETF市場はアメリカの市場規模と比べるとほんのわずかに過ぎないことを考えると、発売は第一印象よりも成功だったと指摘した。 「国ごとにそろえれば、数字は大きかった」とバルチュナス氏は述べた。 同氏はブルームバーグのデータを引用し、チャイナAMC(ChinaAMC)のビットコインETFだけでも最初の取引日で1億2300万ドル以上(190億6500万円)の資産を集め、過去3年間で6番目の規模のETFの発売となり、すでにETFの規模上位20%に入っていると述べた。 バルチュナス氏はまた、香港上場のETFは「良い時期」に登場し、最近減速しているアメリカの商品からの流出を相殺するのに役立つ可能性があると説明した。 |翻訳・編集:林理南|画像:CoinDesk|原文:Bitcoin Tumbles Below $60K, Risking Deeper Pullback as Crypto Markets Endure Worst Month Since FTX Crash
CoinDesk Japan 編集部