「諦めるのはまだ早い」どんなに厳しい状況が続いても…埼玉西武ライオンズ応援団員が明かす、応援を続ける「たった一つの理由」
球場へと観戦に行けば、外野スタンドの一角にその姿を見ない日はない。ラッパや太鼓、あるいは豪快な旗振りで、ファンの応援を牽引する「応援団」。プロ野球という日本独自の文化の一翼を担う存在と言ってもいいだろう。 【写真】世界騒然… 「何もつけずにサッカー観戦」美女の大胆ショットの数々 ただ、その実態については、あまりよく知られていないのも事実。どんな人たちがやっているのか? 毎試合の応援のために、時間とお金をどうやりくりしているのか?団員の数はどれくらい? 入会方法は? 前編記事『時間やお金はどうしてる?年間100試合参戦する「プロ野球の応援団」驚きの生活スタイルから懐事情まで…その「知られざる実態」』では、埼玉西武ライオンズ私設応援団の一つである「若獅子会」で副会長を務める荒井佑介さんに、応援団に入ったきっかけや現在の生活スタイル、その懐事情について教えてもらった。 ここからは、応援団の組織や活動の中身について詳しく紹介していこう。
「143試合、一つも穴を開けるわけにはいかない」
現在の若獅子会の団員数は18人。年齢層は10代から50代までさまざまだが、女性は3人のみと、男性比率が高い構成となっている。若獅子会の歴史についても尋ねてみたが、副会長の荒井佑介さんは首をひねる。 「今の名前を名乗るようになってから去年で40周年だったとか、そういう話は聞いたことがあります。でも、あくまで聞いた話であって、いつ、どうやって設立されたのかは僕らにも詳しいことは分からないんです」 埼玉西武ライオンズの場合、若獅子会のほかにも複数の私設応援団が活動している。そのうち、所沢を拠点にしているのは若獅子会を含めて2団体。関東にはかつてそれ以外にも応援団があったが、すでに消滅したため、現在はこの2つで本拠地・ベルーナドームを含む東日本(おおむね名古屋以東)の応援を受けもっている。 団員数は、多いときで若獅子会だけで30~40人ほどいたこともあったが、近年は減少傾向。団員の多くには仕事があり、球場に全員が顔を揃えることはまずない。荒井さんが言う。 「誰かが来られないなら、ほかの団員がカバーする。そうやって調整しながら助け合っています。143試合、一つも穴を開けるわけにはいきませんから」
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