祖国を後にする若者「兵隊にはなりたくない」 在日ミャンマー人、支援に向け議会に陳情
陳情を呼びかけた都内在住のキンゼッヤーミンさん(43)は2008年に留学生として来日した。卒業後は医療研究者として働いてきたが、2021年のクーデターを機に軍政への抵抗運動に関わるようになった。 民主派などによる国軍への攻撃が激化する一方、外出や社会活動を控える「沈黙のスト」などを引き合いに「武器を持たず抵抗する人もいる。徴兵制は彼らをも残酷なシステムに組み入れてしまう」と懸念した。 【ミャンマー情勢】 2021年2月のクーデターで実権を握った軍事政権が市民弾圧を続け、民主派や少数民族武装勢力と衝突。2023年10月には北東部で少数民族武装勢力が一斉蜂起した。国軍側の犠牲は増え、投降も相次いでいる。軍政は2024年2月、2010年に導入を決定したものの実施を見送ってきた徴兵制の運用開始を決定。戦力確保を急いでいるとみられる。