エアロダイナ・ノーズ。ナベさんの240ZG【3】「チューニングの神様」の相棒。レーシングワタナベ・スーパーZ
【日産 1971年式 日産 フェアレディ 240ZG Vol.3】 S30自体は、約9年という長い期間販売されていた。しかし240Zシリーズは71年10月から73年10月の2年間しか販売されておらず、ファンに強烈なインパクトを残して消えていった。また、エアロダイナ・ノーズ装着モデルは海外の耐熱条件をクリアできず、結果、国内専売モデルとなった。 【画像15枚】ZGのボディカラーは、マルーン、レッド、ホワイトの3色があった。ホイールは日産ワークスが240Zで使用していたゴッティのマグ このように、国産スポーツカーのレジェンドとも言えるS30は、『メカドック』ストーリー中でもチューニングの神様の相棒として登場するのだ。 チューニングの神様・渡辺俊光ことナベさんが、キャノンボールトライアルで走らせたスーパーZ。実はこれ、もとは最高速仕様として開発されたマシンのようなのだ。それは、第3巻でいっつぁんが「あのZは先日、谷田部で開かれた最高速レースで優勝した車だぜ」と言っていることから推測できる。 しかし、公道を走るキャノンボールトライアルに合わせ、商業車用のミッションをベースに、さらに手を加えた加速重視のミッションを搭載。さらに、前後のスポイラーは風洞実験を繰り返して最適の形状に仕上げ、ブレーキも4輪ディスクに変更。「さすが神様」と言える、スキのないチューニングが施されているのだ。 1971年式 日産 フェアレディ 240ZG(HS30) 全長×全幅×全高(mm) 4305×1690×1285 ホイールベース(mm) 2305 トレッド前/後(mm) 1355/1345 車両重量(kg) 1010 エンジン型式 L24型 エンジン種類 直列6気筒SOHC 総排気量(cc) 2393 ボア×ストローク(mm) 83.0×73.7 圧縮比 8.8:1 最高出力(ps/rpm) 150/5600 最大トルク(kg-m/rpm) 21.0/4800 変速比 1速2.906/2速1.902/3速1.308/ 4速1.000/5速0.864/後退3.382 最終減速比 3.900 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション ストラット(前後とも) ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング タイヤ 175HR14(前後とも) 発売当時価格 150.0万円 初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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