一面ブルーの絶景! 鎌倉のあじさい寺「明月院」と、昭和レトロな『喫茶吉野』で古都を楽しむ【鎌倉日帰り旅】
●北鎌倉の『明月院』で紫陽花が満開に!古都の魅力を感じるお寺の紫陽花と、老舗『喫茶 吉野』を訪れる日帰り旅をお届け。
北鎌倉が一年で一番、賑わうのが6月。あじさい寺として有名な「明月院」への観光客が、美しい紫陽花を見ようと訪れるからです。 鎌倉のあじさい寺「明月院」と、昭和レトロな『喫茶吉野』の関連画像
1159年、平治の乱で戦死した首藤(山ノ内)俊通の供養として、息子の經俊が明月庵を建てたのがはじまりです。1380年、足利氏満から禅興寺中興の命を受けた関東管領・上杉憲方が寺院を拡大し、塔頭も建てられ、明月庵は明月院と改められました。(鎌倉観光公式ガイドより)
明月院は日本遺産にも指定されており、自然にあふれ、静寂を感じる境内の佇まいに深呼吸したくなります。なんといっても、この時期、境内を埋める数千本の紫陽花は「明月院ブルー」と呼ばれ、他ではみられないブルー一色の世界に没入できるのです。 境内外の通りまで伸びた行列に並ぶこと30分~1時間。待ち時間が長いですが、通りには緑が茂り、北鎌倉の自然を感じながら並ぶのもなかなか風情があります。
ブルーの紫陽花に包まれるように境内を歩く心地よさに、心も体も解放されるよう。まさに神秘的な美しさ! 混雑していても涼しげな紫陽花と、生い茂る緑に癒されますよ。
あじさいが有名ですが、明月院は四季折々の自然が楽しめる「花のお寺」としても知られています。秋から冬にかけては紅葉の絶景が。さらに、悟りの窓や枯山水庭園、鎌倉最大のやぐら「明月院やぐら」など、見どころがたくさん。紫陽花を逃した人でもぜひ訪れてほしい名刹です。
老舗『喫茶吉野』で名物「フルーツケーキ」とサイフォンコーヒーを
北鎌倉には美味しいランチ処や古民家風のカフェなどもありますが、筆者があらゆる喫茶の中でも愛してやまないのが、東慶寺の門前にある1980年創業の『喫茶吉野』です。 扉を開けるとタイムスリップしたような陰影のある空間が現れ、アンティークの家具やソファが居心地良さそうに置かれています。
全面ガラス張りのテラス席もあり、和洋折衷な建物がなんとも秀逸。実は鎌倉で名建築を残した建築家・榛沢敏郎氏が設計したのだそう。北鎌倉の駅前の喫茶なども彼の設計で、至る所に共通点を見出す建築が残っています。そんな視点から見るとまた、楽しみが増えますね。