「押収した帳簿にあなたの名前が」…特殊詐欺の予兆電話か、対策は「相手の名前や所属聞き取り」
「犯人から押収した帳簿にあなたの名前がある」――。仙台市を拠点とした特殊詐欺グループが摘発された事件を利用したとみられる不審な電話が14日、仙台市内で2件確認された。宮城県警は、特殊詐欺の予兆電話の可能性があるとして注意を呼びかけている。
県警によると、確認されたのは泉区で午後2時頃、若林区で午後4時頃で、いずれも固定電話にかかってきた。
電話口の人物は警察官を名乗り、「先日特殊詐欺グループを逮捕した」と切り出し、「犯人から押収した帳簿の中にあなたの名前がある。何か被害に遭っていないか」と尋ねてきた。さらに一人暮らしかどうかを確認し、同居の家族がいると答えると、「何時に帰ってくるのか」と聞いてきたという。
特殊詐欺グループによる事件で県警は実際に帳簿などを押収し、被害の全容解明を進めている。県警は「慌てずに警察官の名前や所属などを聞き取り、警察署に相談してほしい」としている。