「おいしく育って」願い込め 3校合同で田植え作業 よこね田んぼ【長野県飯田市】
長野県飯田市千代の「よこね田んぼ」で10日、千代小学校と千栄小学校、竜東中学校の児童生徒85人が3校合同で田植えに挑戦した。 合同の田植えは「よこね田んぼを地域の宝として後世に引き継いでほしい」との地元の思いから、よこね田んぼ保全委員会が協力して毎年実施している。今年は千代、千栄小の全児童と竜東中の1年生が参加した。 子どもたちは混成6班に分かれ、大小10枚の田んぼで作業に汗を流した。保全委員会のメンバーから苗を植える深さや間隔を教わり、横一列になって等間隔に見栄え良く植えていった。 他校との交流機会となっており、隣で作業する人と会話を弾ませる児童生徒の姿や下級生に植え方を教える上級生の姿も見られた。 千代小3年の児童(8)は「1年ぶりだけど覚えていて上手にできた。おいしいお米に育ったらゆかりご飯にして食べたい」と笑顔だった。 竜東中1年の生徒(12)は上久堅小出身のため、よこね田んぼでの作業は初めて。「自然の中で小学生と交流できていい思い出になった」と語った。 保全委員会の小澤克平会長(70)は「今は田植えも機械を使う家庭が多いが、みんなで一緒に作業することの楽しさを感じてもらえたら」と話していた。