「負けて泣くんじゃねー」エスパ指揮官がゲキ。J1昇格目前も最後に失点...「必死にやっているとか、そんなの当たり前」
「まだまだ未熟だということ」
「本当に、どんな時も一年間、我々を応援してくれて、本当に感謝しかありません。それに応えられなかった。ただただ情けない。何度こういうことを繰り返すんだっていう、本当に申し訳ない気持ちしかありません」 【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集! 国立に駆けつけたファン・サポーターに向け、清水エスパルスの秋葉忠宏監督は、苦しい胸の内を伝えた。 J1昇格プレーオフ決勝で、年間順位が4位の清水は、同3位の東京ヴェルディと対戦。引き分けではJ1への切符を掴めないレギュレーション。勝利しかない清水は63分、チアゴ・サンタナのPKで先制する。 だが、90+4分に自陣ボックス内のファウルでPKを献上。これを決められ、土壇場でタイスコアに。J1昇格は果たせなかった。 試合を振り返り、秋葉監督は「ヴェルディさんには、おめでとうというところ。ただ、我々は何も勝ち取れなかった。頑張っているとか、必死にやっているとか、そんなの当たり前ですから。我々はプロで生活していますから。何も勝ちえなかった。結局、シーズンの最後に何も掴むことができない。ただただ、それだけです」と悔しがる。 アディショナルタイムまでリードを守っていた。だが、最後の最後で力尽きた。 「フットボーラーとしても、勝負師としても、人間としても、まだまだ未熟だということですから。しっかりとしたものをまた、しっかり自分に矢印を向けながら、やりたいなと思っています」 試合後、選手たちには「負けて泣くんじゃねー」と声をかけたという。 「何も勝ちえなかったのに、下を向いている場合じゃねーっていうことです。俺らはプロで、勝負師として生きているわけですから。何回繰り返すかってこと、しっかりと僕を含めて、まだまだいろんなものが足りないということですから」 この経験を次に活かすしかない。指揮官は「もっともっと何かを抜本的に変える、そういったものにしっかりと目を向けながらやりたい」と前を向いた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部