「特別な存在ではない」家事や介護を日常的に担う「ヤングケアラー」への理解を 延岡市の中学校で講演会
宮崎放送
家庭内で介護などを担う子どもたち、いわゆる「ヤングケアラー」について理解を深めてもらおうという講演会が、宮崎県延岡市の中学校で開かれました。 延岡市の東海中学校で開かれた講演会には、2年生と保護者などおよそ150人が参加。 延岡市とヤングケアラー支援に関して連携協定を結んでいるNPO法人「カタリバ」の富永みずきさんが講師を務めました。 富永さんは、まず、ヤングケアラーは、本来、大人が担うと想定されている家事や介護などの家族の世話を日常的に行っている子どものことで、特別な存在ではないと説明しました。 そして、病気の母親と特別支援学級に通う弟がいる中学生をモデルにした寸劇を披露しながら、スクールカウンセラーなどの支援を受けることで状況が改善できることを紹介し、「当事者が周りの人に自分の話ができる環境作りが大事」だと訴えました。 (生徒) 「今回初めてヤングケアラーという言葉を知って、いろんな大変な経験や責任を負ってる人がいるんだなということを初めて知りました」 「もし、助けを求めてる人がいたら、助けてあげたいなと思いました」 延岡市では、ヤングケアラーを支援しようと、先月から、オンラインでの学習支援や生活支援をスタートし、相談窓口も開設しています。 【相談窓口(ヤングケアラー相談あいいく)】 0982-26-5715(午前8時30分~午後5時15分 土日祝日除く)
宮崎放送