安房の3事業者が受賞 優良経営食料品小売店表彰(千葉県)
独創的な経営技術で、優れた経営成績を上げている全国の中小の食料品小売店などを表彰する「優良経営食料品小売店等表彰」(公益財団法人食品等流通合理化促進機構主催)で、安房の3事業者が表彰された。 安房から表彰されたのは▽日本経済新聞社賞=「AMBESSA&CO」(南房総市、君島悠矢代表)▽日本政策金融公庫総裁賞=「株式会社南美舎」(同、櫟原八千代代表)▽食料品等流通合理化促進機構会長賞=「菓子匠やまもと」(館山市、山本雄二郎代表)――。 店舗名「Organic Grocery Abyssinia」を運営する「AMBESSA&CO」は、革新的な経営技術が評価されて受賞した。ドライフルーツやナッツなどの小売店で、無農薬栽培、無添加のこだわりの商品を販売。自然素材を使った環境に配慮した店舗で、ごみの出にくい量り売りをするなど持続可能な循環型社会の実現に向け、身近な形での取り組みを実践、提案している。 道の駅「和田浦WA・O!」で飲食店、直売所・土産店を運営する「南美舎」は、地域活性化への貢献で受賞した。和田地区は捕鯨の町で、飲食店では鯨メニューを提供し、土産店では鯨加工品や鯨グッズを販売。鯨の食文化を守り、若い世代にも伝えようと、隣接する鯨資料館とともにクジラを見て、食して、楽しめる場を提供している。 「菓子匠やまもと」は、優良な経営技術などが評価された。老舗の和菓子店で、伝統を守りつつも、バレンタインやクリスマスなど洋風イベントなどを取り込んだ、若い層にも受けるような商品展開を図り、親しみやすい店舗づくりにも努めている。地元の子どもたちの和菓子づくり体験をするなど地域貢献にも取り組んでいる。