岩屋氏、中国の発表「正確ではない」 日中会談で歴史問題めぐる発言
中国・北京で25日にあった日中外相会談の対外発表をめぐり、岩屋毅外相は27日の記者会見で「(歴史認識問題に関する)中国側の発表は正確ではない」と述べ、25日、中国側に申し入れたことを明らかにした。 中国側の同日の発表では、岩屋氏は会談で「歴史問題では(1995年の)『村山談話』の明確な立場を継続して堅持し、深い反省と心からのおわびを表明する」と述べたとされる。日本側の発表にこの記述はなかった。 岩屋氏は「私からは、石破内閣は『村山談話』、2015年の『安倍談話』を含むこれまでの首相談話、日中間の4文書を引き継いでいると説明した」と述べ、「村山談話」だけに言及したわけではないと指摘。対外発表はすりあわせていないとして「中国側が一方的な発表を行った」と述べた。(里見稔)
朝日新聞社