ドジャースの”緊急補強”は成功?失敗? 今季のトレードを徹底評価!【コラム】
“地味”だけど大事なトレード…?
■その他のトレード ・ケビン・キアマイアー⇔・ライアン・ヤ―ブロー このトレードは余剰戦力の交換と言ったところだ。ドジャースはロング、1イニングどちらも行けるブレント・ハニーウェルの台頭により、本職リリーフとしてはやや不安のあるヤ―ブローは余ってしまっていた。 代わってトロント・ブルージェイズはケビン・キアマイアーを7月後半にウェイバーにかけるなど、こちらも余剰戦力となっていた。 そこで野手不足のドジャースとアレク・マノア(故障)、菊池雄星(トレード放出)を欠きイニング消化要因が必要だったブルージェイズでスワップしたわけだ。 キアマイアーは守備の名手で、2015年に守備WAR4.6を記録しMVP投票17位に入ったことで有名だが、今季は打撃の調子が上がらず低迷してしまった。ドジャースでは守備要員として起用されると見られる。 ちなみに今季終了後の引退を表明しており、キアマイアーにとっては現役最後年に2020年に自分のワールドシリーズ優勝を阻止したチームでの優勝を目指すことになる。 ・アメッド・ロサリオ⇔マイケル・フリン(マイナー) 2年連続でのデッドラインでドジャース移籍となったアメッド・ロサリオは昨年同様に対左投手対策での獲得だろう。今季左投手に対しては打率.330,wRC+ 135と良く打っている。 ショート、サード、さらには外野と多くのポジションを守ることができ、野手故障組の復帰までの期間や、さらなる故障者が出た際のバックアップ要因としての役割を求められる。 タンパベイ・レイズに移籍したマイケル・フリンは27歳のリリーフ投手で、2023年12月にドジャースとマイナー契約を結んだ。ドジャースでは最大でもマイナーのポジション埋めの役割であるが、今季AAAでは奪三振率32.1%を記録しておりレイズの改造能力にかかれば新たな良リリーバーとなる可能性があるだろう。
ベースボールチャンネル編集部