能登町で遺体、中山さんか 豪雨で不明、着衣が酷似
24日午前10時ごろ、能登町鈴ケ嶺の久田川で、工事関係者から「人の足のようなものが見える」と珠洲署に通報があり、女性の遺体が発見された。現場近くでは先月21日の奥能登豪雨で行方不明の中山美紀さん(32)=輪島市町野町=の軽自動車が見つかっている。中山さんが着ていた衣服と遺体の着衣が酷似しており、石川県警は中山さんの可能性があるとみて身元の確認を急ぐ。 【写真】遺体が見つかった久田川=24日午後8時、能登町鈴ケ嶺 県警などによると、遺体発見時、たまった土砂から右足が出ていた。警察や消防約60人が流木や土砂を手作業で取り除き、午後7時半ごろ、遺体を収容した。心肺停止状態だった。茶色っぽいズボンをはいており、中山さんが不明時に着ていたズボンと似ているという。靴は片方だけ履いていた。 遺体発見現場から約500メートル上流の久田川沿いの道路では先月24日、帰宅途中の中山さんが運転していた軽自動車が脱輪した状態で見つかった。中山さんは同21日正午すぎ、久田川に流されたとみられている。 奥能登豪雨の犠牲者は14人で、唯一、中山さんの行方が分かっていない。