前回の“アジア王者”カタールはまだまだ危険だ 残る主力組とA・アリ&アフィーフの脅威
前回は日本もファイナルで敗れた
いよいよスタートしたアジアカップ2023。13日に行われた開幕戦ではホスト国のカタール代表が登場し、レバノンを3-0で撃破する好スタートを切った。 カタールといえば、2022年のワールドカップ開催国だったことが記憶に新しい。結果はグループステージ3連敗で早々に敗退という残念なものだったが、あの結果だけでカタールを『弱小』扱いすることはできない。 今も主力メンバーが多くチームに残っており、何より前回のアジアカップ2019の王者でもある。当時は決勝で日本代表も手痛くやられており、ホスト国として警戒すべきチームだ。 『ESPN』もカタールの選手たちが誇る経験値を評価しており、アジアカップ連覇のチャンスもあり得ると見る。 「カタールはアジアカップにおける強豪チームにも引けを取らない優秀なタレントを抱えており、また経験値も十分だ。メンバー26人の中には100キャップ以上を誇る選手が数名いる。中でもアルモエズ・アリは、前回大会で9ゴールを挙げて大会MVPと得点王の両方を獲得した恐るべきストライカーだ。それをサポートしたアクラム・アフィーフのクリエイティブな才能も見逃せず、アフィーフのアシストがなければアリもこれほど多くの得点を記録することはできなかったかもしれない。アフィーフは前回大会で10アシストを記録している。2人はカタール最大のスター選手であり、まだまだカタールの野望において極めて重要な存在となるだろう」 「他にもキャプテンのハサン・アル・ハイドゥース、バッサム・ヒシャム・アル・ラーウィー、ブーアッラーム・フーヒーらのサポートでアリとアフィーフのコンビが調子を上げていけば、カタールにはアジアカップを制するチャンスがあるだろう」 今大会初戦のレバノン戦でもアフィーフの2ゴールとアリの1ゴールで3-0の勝利を収めており、理想的な勝利と言ったところか。グループAに入るカタールは中国、レバノン、タジキスタンと同居しており、ここは問題なく勝ち上がってくるだろう。 グループAを首位通過した場合は日本と再びファイナルで顔を合わせる展開もあり、油断できないチームだ。
構成/ザ・ワールド編集部