10月は年金支給月!「月額10万円以上」の人は何パーセント?一覧表で厚生年金の平均受給額を見る
「国民年金(基礎年金)」の月額平均はいくらか
国民年金だけの月額平均については、以下をご覧ください。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 国民年金のみでは5万6316円となりました。 フリーランスや専業主婦(夫)などは、国民年金のみを受給することになります。 将来は国民年金だけを受給する予定の方は、現役世代のうちから十分な貯蓄を用意しておくか、できるだけ長く働いて、長い老後生活に備えましょう。 次章ではファイナンシャルアドバイザーの筆者が、将来に向けた資産形成について考えたいと思います。
理想の老後をイメージして準備を進めよう
今回は、月額10万円以上の年金を受け取れる方の割合や年金の平均受給額について詳しく見てきました。 記事内でふれたように、月額10万円以上の年金額を受け取れる人の割合は年金受給者全体の約77.3%でした。 この数字だけを見れば8割弱の人が10万円以上の年金を受け取れていると見れますが、男女別で見た場合、女性の年金受給額のボリュームゾーンは9万円台と10万円を下回っています。 このように、将来受け取れる年金額は男女間や現役時代の収入に応じて個人間で大きな差があることは珍しくありません。 そのため、将来に向けてしっかりと老後資金を準備するために、あらかじめねんきんネットやねんきん定期便で自身が将来受け取れる年金見込額を確認しておくことは非常に大事です。 また、将来の年金見込額を確認したら、自分が理想とする老後のライフプランを実現するのに毎月必要な生活費や、介護が必要になった時に施設に入る資金も用意する・しない等も考えながら準備すべき老後資金を明確にすることも大切です。 老後資金の準備は早い段階から始めた方がいいというのは大前提ですが、とりあえずNISAやiDeCoを始めるのではなく、まずは老後資金を準備するための詳細な計画を立てることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・総務省「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」
鶴田 綾