【バレー】復興支援活動を行うPFU・髙相みな実主将「私たちができることを精一杯全うしたい」、休学してVリーガーとなった大熊紀妙「得意なプレーはレシーブ。記者会見はめっちゃ緊張します」 V1女子
1月27日に大田区総合体育館(東京都)で行われたバレーボールV1女子、PFUブルーキャッツの試合後会見コメントをお届けする。 PFUブルーキャッツは石川県かほく市を本拠地とするチーム。直接的な被害は免れたものの、精神的にもコンディション的にも元旦に発生した能登半島地震の影響を少なからず受けている。 戦績面でも、痛手に違いない。 シーズン序盤はなかなか勝ち星に恵まれなかったPFUだが、負傷に悩まされていたエース、バルデス・メリーサが12月の皇后杯で復帰し、戦力の整った年末の一関大会では連勝。上昇気流に乗り、ここからの快進撃が期待された矢先でもあった。 震災に直面した選手たちだが、幸い大きな負傷などはなく、SNSなどを通じて今置かれている状況や、心境を発信してくれた。それは単なるファンへの報告としてだけでなく、当時の記録としても貴重な資料になりうるものである。 選手たちには葛藤もあるだろう。 「この状況下においてバレーボールを続けて良いのだろうか」 それでもバレーボーラーはバレーボールで明かりを灯さなければならない。 自分たちにできることを見つめ直した結果、現在、チームは「#がんばろう能登 #がんばろう石川」のスローガンを掲げ、復興に向けた希望と勇気の象徴となるべく活動を行っている。 その志はVリーグそのものの存在意義にも繋がるはずだ。 明るい話題もある。 チームには新戦力として大熊紀妙選手が加わった。大熊選手は岐阜協立大学の2年生。昨年12月に閉幕した全日本インカレでは、中心選手としてチーム初のベスト4入りを果たしている。 「より高いレベルで自分の力を試したい」 その想いで大学を休学して、PFUに加入した。 昨今、大学と並行してVリーガーの活動をする選手も増えてきたが、大熊選手は大学生活にいったん区切りをつけてのV挑戦となる。 坂本将康監督も大熊選手のバレーボールプレーヤーとしての資質を高く評価している。彼女の「自分の意志で未来を切り開く」挑戦にもエールを送りたい。