【密着】会社員なのに日本代表 ラグビー根塚洸雅プロ転向の理由 W杯へ「濃い時間を過ごさないと厳しい」
■W杯代表へ“プロ転向”の決断
そんな中、2023年4月からプロに転向する大きな決断をしました。2年間続けてきた仕事をやめる決断のウラには“ある大会”の存在がありました。 根塚「これからW杯もありますし、プロになってより一層ラグビーで濃い時間を過ごさないと厳しいと感じたのがきっかけですかね」
史上初のベスト8入りを果たし、日本列島を興奮の渦に巻き込んだ2019年のラグビーW杯。フランス大会を目前に控え、たった33人の代表枠に入るため、ラグビーに専念することを決めました。
■「感謝しかない」最終出勤に仲間からは温かいエール
そして迎えた3月。最終出勤に「今日でラストって考えると、ここに来るのもほぼ無くなるのでさみしい気持ちはあります」と思いを話します。 この日はお世話になった人への挨拶回り。 「さみしくなるよ」、「プロで頑張ってW杯を目指すということなので、しっかり送り出したい」、「気持ちは正直寂しい、応援は市川工場みんなでしたい」と次々に温かいエールがおくられた根塚選手。 根塚「職場の人が『頑張ってね』とかそういう声で、頑張らないととなって自分のエナジーにもなりましたし、最初に比べるとめちゃくちゃ成長できたかなと思うので、勤労課の皆さんには感謝しかないですね」
プレーオフに進出したチームは、準決勝で東京サントリーサンゴリアスと対戦。24-18で激闘を制し、チーム創設以来初の決勝進出を果たしました。 根塚選手は「プロになって仕事と両立していたところをラグビーの一本に絞ったので、その分今まで以上にラグビーを頑張らないといけない。リーグワンは優勝しか見ていないです」と意気込んでいます。 リーグワンプレーオフトーナメント決勝は、5月20日(土)午後2時35分より、国立競技場で行われます。