【大阪杯】前走内容から巻き返し必至 GⅠ級の能力秘めるローシャムパーク
中山記念【データ:B メンバーレベル:B】
過去7年の成績【1-1-2-9】勝率7.7%、連対率15.4%、複勝率30.8% 20年ラッキーライラックがここをステップに勝利。直近では23年にダノンザキッドが10番人気で3着に入っている。 小雨が降り、稍重で行われた中山記念。ドーブネがハナを奪い1000m通過58.6というハイペースとなった。結果、道中3番手のインからロスなく立ち回ったマテンロウスカイが残り100mでドーブネを振り切って勝利。1:48.1というタイムで重賞を初制覇した。 ジオグリフは勝ち馬の後ろ、好位集団の一角から3着に入った。皐月賞馬ながら、古馬になってからダート路線を中心に使われてきたが、芝で久々の好走。引き続き道悪となれば警戒しておきたい。 ソールオリエンスは先行馬有利の展開のなか、4角12番手から大外を回して4着。先を見据えた仕上げではあったが、同時に物足りなさも感じた。叩き2戦目で適距離の2000mとなる今回、トップクラスであることを証明するためには結果を残すしかない。
香港C【データ:B メンバーレベル:A】
過去7年の成績【1-0-0-3】勝率25.0%、連対率25.0%、複勝率25.0% 4頭が出走し、昨年にジャックドールが勝利している。 すんなりとハナを奪ったマネーキャッチャーが単騎で逃げ、1200m通過が1:15.07というスローペース。4番手を追走していた1番人気のロマンチックウォリアーは抜群の手応えで直線に向き、堂々先頭へ。一旦は後続を完全に突き放すも、ルクセンブルクとヒシイグアスにジワジワと詰め寄られゴール前では接戦となったが、短アタマ差凌いで2:02.00というタイムで連覇を達成した。 ローシャムパークはスタートで後手を踏み、後方からのレースとなった。加えて前半は折り合いを欠くレースぶりで、直線は伸びず0.76秒差の8着。本来の力を発揮できれば、GⅠでも好勝負できる力は秘めている。
京都記念【データ:C メンバーレベル:C】
過去7年の成績【0-2-1-14】勝率0.0%、連対率11.8%、複勝率17.6% 過去7年で勝利した馬はゼロ。20年クロノジェネシスと21年モズベッロの2着が最高成績となっている。 12頭立てとなったレースは、大外枠からスタートしたアフリカンゴールドが後続を4馬身ほど離して、1000m通過59.7というペースで逃げた。5番手のインを追走していたプラダリアは勝負所で徐々に外へ持ち出すと、直線は大外から伸びてベラジオオペラとの追い比べを制した。勝ちタイムは2:12.1。現状、GⅠでは結果を残せていないが、一枚落ちるGⅡの舞台かつ上がりがかかる条件では流石の強さだった。 1番人気のベラジオオペラは中団追走から直線は勝ち馬の内に馬体を併せたが、最後に振り切られて3/4差の2着。2番手から運んだ9番人気のバビットは直線でただ一頭内を突き、しぶとく粘って久々の3着好走、波乱を演出した。エリザベス女王杯2着から挑んだルージュエヴァイユは中団よりやや後ろからレースを進めたが、最後は伸びを欠き8着に終わった。 ライタープロフィール 三木俊幸 編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
三木俊幸