辛坊治郎氏、桂ざこばさん追悼「繊細な上に人の気持ちを見事に読む」「だれよりも人を愛した人」
上方落語家の桂ざこば(本名・関口弘=せきぐち・ひろむ)さんが12日、ぜんそくのため、自宅で亡くなった。76歳。所属の米朝事務所が公表した。 ざこばさんの訃報を受け、キャスター辛坊治郎氏(67)がこの日、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」(月~金曜午後4時47分)に電話で出演し、追悼した。 辛坊氏が長くMCを務めていた読売テレビ「そこまで言って委員会」に、ざこばさんが出演していた。 「ちょっと信じられなかったですね。本当にショックです」と声のトーンを落とした。 「テレビをご覧になる方は、ざこばさんは好きなことをおっしゃる大胆な方というイメージなんだろうけど、そばにいると本当に繊細な方だということがよく分かった。繊細な上に人の気持ちを見事に読む」と振り返り、司会の立場から「こちらが言ってほしいことをピンポイントで口から出してくれるすごい人だった」と話した。 「だれよりも人を愛した人だった」。08年12月にざこばさんは大阪市西成区に寄席小屋「動楽亭」を開設し、席亭となった。 「チャンスのない若手の人たちに活動の舞台を与えるということをかなり積極的にやっていた。やさしくて繊細な人というのが本当の“桂ざこば像”だっったと思う」と追悼した。